【たゆたう】

あぁまただ

これで何度目になるの

もういいや

これが最後


選んだ先に落ちてる世界


幸せと呼べるほど

夢見てた世界では無いけど


無い物ねだり繰り返してる

隣には青い芝生


一つだけ言える。此処に在る。


誰よりも溢れてる

幸せと呼んでもいいですか?


この闇の中でも

たった一人だけでも

愛し愛されるのなら

少しだけ立ち上がれるだろう?

そうだろう?

伝えたい言葉や景色を伝えて行こう

伝えて行こう伝えさせて

今、させて。


(目に見える現実を

隠すように両手で耳を澄ました

聞こえてくる声を塞ぐよう

長い髪を下ろし爪を立てる

優しさの裏にある

嘘と呼ぶ黒い幕下りてきて

ほんの少し見えた光が

眩しくて涙溢れてきた)


もう少し君と、たゆたう